phpの依存性管理ツール[composer(コンポーサー)]をwindows10にインストール
phpでwebサイトやアプリを構築することが多くあり、今回、メジャーなcomposer(コンポーサー)をインストールしました。(恥ずかしながら…今まで知らなかったけど…)
phpには多くのライブラリが存在します。
有名なライブラリをご紹介します。
画像投稿のライブラリ「PHP Image Upload Class」
–SNSやオークション・アプリには欠かせない画像投稿のプログラミングを効率化してくれるライブラリになります。
グラフ作成なら「pChart」
–棒グラフから線グラフ、円グラフなど20種類以上のレイアウト表示が可能です。
ファイルのアップロードなら「Upload」
–ファイルのアップロード環境を構築するために必要なライブラリです。
認証機能なら「sentry」
–Webサービスに認証機能を構築できるライブラリです。
サイトを軽量化なら「assetic」
–画像データやJavaScript、CSSなどを圧縮し、サイトを軽量にすることができるライブラリです。
これら便利なライブラリ(機能)を使いたい!!
しかし、ライブラリは1つでは動くことが少ないです。つまり、Aライブラリを使いたいけど、Bライブラリがないと動かない。Bを入れるにはCライブラリが必要…Cのライブラリを使うにはDが…Eが…Fが必要。。ともうゴチャゴチャになってしまって、後ほど管理や整理をするのが、煩わしくなります。
そこでそれを解消してくれるのが、phpの依存性管理ツール[composer(コンポーサー)]です。
では、早速インストールをしていきます。
インストール自体は簡単なので、スムーズに終わると思います。
windows環境なので、ここでの説明はwindows10でのインストール方法となります。
インストローラーファイルのダウンロード
方法は色々ありますが、インストローラーを使うのが簡単だと思います。
公式サイトにアクセスして、Composer-Setup.exeファイルをダウンロードします。
composerの最新バージョンは、v1.6.5です。
アクセスした先の「Download」ボタンをクリック後、表示されたページで該当する「windows」版をクリックして、インストローラーファイル(Composer-Setup.exe)をダウンロードします。
インストローラー実行
ダウンロードしたインストローラーファイル(Composer-Setup.exe)をダブルクリックして実行。
Installation Optionsの設定です。
ここではアンインストーラーが同梱されていないDeveloper modeとデフォルト時からアンインストーラーが入っているバージョンの選択ができます。特に指定がなければ、アンインストーラーが入っているのデフォルトを選択。
つまり、何もせずに「Next」をクリック。
PHPファイルの設定
使用する「php.exe」ファイルを指定。
画面に表示されているのとは違うphpを使いたい方は、「Browse…」を押下して、お好きなphp.exeを選択してください。
※今回はDドライブにxamppを入れてますので、その中のphpを指定します。その後、「Next」をクリック。
エラーが出る場合
次の画面で、なにやら文字が出て「Next」がクリックできない場合は、エラー内容を見ます。
エラーは数パターンで表示される場合があります。
エラー①php Deprecated: Directive ‘track_errors’ is deprecated in Unknown on line 0
このエラーが表示された場合は、php.iniの約530行目くらいのところにある「track_errors」がOffになっているために出てきます。
この「track_erroros」をONにします。
track_errosとは…エラーメッセージのHTMLタグをオフにします。htmlエラー用の新しい形 式では、ユーザがエラーまたはエラーを発生した関数を説明するページ に導くようクリック可能なメッセージを出力します。
エラー表示②The Openssl extension is missing from the PHP version your php.ini
このエラーが出てきた場合は、「php.iniで、opensslが使えるようになっていない」ため、表示されます。
Composerは、ライブラリ類を取得する際に外部接続します。その時にHTTPSを使うため、phpでopensslが使えるようになっている必要があります。
php.iniの約1250行目の「;extension=php_openssl.dll」を「extension=php_openssl.dll」とします。(先頭の;を削除します)
エラー表示③Your php.ini file is missing, Setup can create one for you…
このエラーが表示された場合は、「PHPのインストール先に、「php.ini」が存在しない」と言っています。
インストールと同時にphp.iniを作ってくれるように「Create a php.ini file」にチェックを入れ、「Next」をクリックして次に進みます。
エラー表示④Your php.ini file needs updating, Setup can do this for you
このエラーが表示された場合は、「php.ini」が存在していても、古いphpを使っている場合やphp.iniの更新が必要な場合に出ます。
アップデートするように「Update this php.ini」にチェックを入れ、「Next」をクリック。
インストール実行
しばらく待ちます。
プロキシサーバーの設定
Proxy(プロキシー)を使っている方はそのProxy urlを設定してください。Proxyなんて使ってないよという方はそのまま「Next」をクリックして次へ進んでください。
インストールの最終確認
最終確認をして、問題がなければ「Install」をクリックして、インストール開始です。
インストール中
インストール完了までもう少しです。このまま少し待ちます。
インストール完了画面
「Finish」をクリックしてインストール完了です。
次は、動作確認です。
コマンドプロンプトで「composer -V」と入力して、Enter。
composerのバージョンが表示されればOKです。
もしくは、同じくコマンドプロンプトで「composer」と入力して、Enter。
composerの詳細が表示されればOKです。
これで無事、phpの依存ツールのcomposerをwindowsにインストール完了です。