WEBの歴史-1990年代前半 admin 9年前 プログラマーとしてWEBに携わる者として、そもそもWEBってなんだろう?誰が作ったのだろう?ってふと。感じてしまったのが始まり。 WEBの歴史を調べてみると意外と面白い!! なんとなく使っている言語やタグなども歴史をたどってみると今まで見えなかった事がみえてきた!! 自分なりに調べてみました。 結構長い話になりますが、まぁ気軽に見てください(笑) ●1947年 ISO発足! ISOとは「International Organization for Standardization」の略で国際標準化機構となります。1946年にUNSCC(United Nation Standards Coordinating Committee:国際連合規格調整委員会)の提案で、1947年に「商品とサービスの国際的な交換を安易にし、知識・科学・技術・経済に関する活動において、国際的な協力を助長するため、国際的な規模の標準化とこれに関連する諸活動の発展・促進」を目的として設立されました。 つまり、電気分野を除く工業分野の国際的な標準である国際規格を策定するための民間の非政府組織で、本部はスイスのジュネーヴにありスイス民法による非営利法人です。 ●1979年 SGML登場! IBMでプロジェクトマネージャをしていたチャールズ・ゴールドファーブは、 エドワードモーシァー[Edward Mosher]およびレイモンドローリー[Raymond Lorie]らとともに、「GML」(Generalized Markup Language) を発表。 それは「DCF」(Document Composition Facility) の名で商業化されて、この成功でゴールドファーブは有名になり、IBMを退職してGMLの後継言語であるSGMLを開発することになった。 アメリカ国防総省やECの公式出版事務局など、数々の公的機関で使用され始めていた。 もちろんIBM社でも導入され、文書システムに大変革をおこした。 それからSGMLは、ISOから正式に承認される。 補足:SGMLってどんな言語?? そもそもコンピュータやインターネットは軍事技術を目的として開発されたのが起源であり、SGMLも例外ではなかった。 軍艦や軍用機などのマニュアルは膨大な量にのぼり、改良が加えられた時などにもマニュアルを新しく書き直す作業、いわゆるメンテナンスなどが大変であった。 このことから、マニュアルを電子化して、大量の紙を削減し、かつメンテナンスの簡素化をはかるための技術が必要とされた。 ただし、軍艦や軍用機などは数十年という長期間の保有が必要になるため、長期間にわたりデータが利用可能とならなければならない。 電子文書は特定の企業のワープロソフトを用いるとそのソフトのバージョンが上がったり、最悪の場合そのソフトを開発している会社が開発を中止したり、倒産したりしてソフトウェアが無くなった場合は、今まで作成したデータが読めなくなるという問題が発生してしまう。 そこで、プレーンテキストのみを用いて、「タグ」を使うことによってデータに意味を持たせることが考えられた。 ●1981年 TCP/IP 現在インターネットの通信プロトコルとして採用されているTCP/IPが正式にされた ●1989年 HTMLの生みの親とされるティム登場!!リンクを開発!! HTMLの生みの親とされるティム登場!!リンクを開発!! スイス・ジュネーブにあるCERNのティム・バーナーズ=リーがリンクを開発。 きっかけは、同僚たちがどのように情報や進行中の研究を共有するかということでで作成。彼の成果は後に国際的かつ公開のネットワークの出現として結実し、世界的な注目を集めることになった。 ●1989年 AmeriaOnline(AOL)がサービスを開始 アメリカ合衆国の大手インターネットサービス会社、あるいは同社がアメリカを中心に世界各国で提供するインターネット接続サービス・ポータルサイトの名称である。(wiki) MacintoshにおいてGUIを用いた専用ソフトで接続するサービス。 独自の接続ソフトにより、発展途上国や僻地でもアナログ電話回線とモデムがあれば、ほとんどの地域で使用可能なため、僻地や途上国など使用可能地域が非常に広いのが特徴。同社の顧客は約3,000万人で、世界最大のインターネット接続サービスである。 ●1990年 世界初のサーバーとブラウザが誕生 ティムは以前作ったリンクを張ったWebサイトを公開するのと同時に「WWWクライアント」という名前のソフトウェアも発表しました。 これは、Webサイトを見るための「Webブラウザー」というものです。 現在では、たとえば「Internet Explorer」、「Google Chrome」、「Firefox」、iPhoneやiPadでも使われている「Safari」などが有名ですね。 ※WWWクライアントの”WWW”は他の名前になっていたかも!? ティムはこの「WWWクライアント」というソフトを無料で世界に公開しました。 しかもただソフトを公開したのではなく、ソフトがどのように作られているかという、裏側の仕組みそのものを無料で公開しました。特許も一切取らずにです。 これにより、Webは誰のものでもなく、みんなが自由に使えるものとなり、おかげで現在のような発展をすることができました。) (ティムは、このシステムを発表する時にどんな名前にするかとても悩んでいたようです。たとえば「The Information Mine」という、「情報鉱山」という候補があったようです。これは頭文字を取ると「TIM(ティム)」になりますね。さすがにそれは自分本位すぎる!と思って止めたんだ、と後に本人のWebサイトで語られています。 他には「文書同士が繋がる情報網」ということで「編み目」を意味する「Mesh(メッシュ)」という名前も候補にあがりましたが、これは「混乱」を意味する「Mess(メス)」という言葉に聞き間違えるということで止めたそうです。「World Wide Mesh」=「世界規模の混乱」はむしろ避けたいものです。 そこで悩みに悩んで、世界中に広がる情報網が「クモの巣」のように見えるという理由で、「世界中に広がるクモの巣」=「World Wide Web(WWW)」と名付けたそうです。 ●1992年 日本発のWEBページ開設 茨城県つくば市にある文部省高エネルギー物理学研究所計算科学センターの森田洋平によりHTMLで記述された「KEK Information」というタイトルのWWWのページが日本初のWebページを開設 ●1993年2月24日 Ruby登場! まつもとゆきひろ(通称 Matz)により開発されたオブジェクト指向スクリプト言語です。 名称の ”Ruby” は、プログラミング言語 Perl が6月の誕生石である Pearl(真珠)と同じ発音をすることから、「まつもと」さんの同僚の誕生石(7月)のルビーを取って名付けられた。 ●1993年6月 HTML1.0(IETFのIIIR Workingグループより提出されたHTML仕様書) ※本来はバージョン番号が付いていないが通常HTML 1.0と呼ぶ。 (従来のマークアップ言語(SGML)にインターネットのためのハイパーテキストの機能を取り入れるというティム・バーナーズ=リーの提案に大きく影響を受けたもの。) ●1993年11月 HTML+ が発表 テーブルなどが追加された。 ●1993年 NCSAからMosaicブラウザ登場 アメリカのイリノイ大学の国立スーパーコンピュータ応用研究所(NCSA)に所属するとある大学生(マークアンドリーセン)によって世界初の画像表示ブラウザ「Mosaic1.0」(モザイク)が発明されます。 Mosaicは画像の表示できるWebブラウザーということでたちまち大人気となりました。希望者に無償で配布されたのです。 ●1994年4月4日 モザイク・コミュニケーションズ設立 マークアンドリーセンはMosaic開発者6人とともに NCSA を去り、ジム・クラークと共同で設立。 ●1994年10月1日 W3Cの設立 ティム・バーナーズ・リーが、W3Cという非営利団体を設立します。 ●1994年10月13日 NetscapeNavigator(Mosaic Netscape 0.9)が登場 コードネームは、Mosaicを破壊する怪獣 = Mosaic + Gozilla = Moziila(マーケティングの理由により、「Netscape」に変更されている。) コードネームは「Mozilla」のままであり、「Netscapeと書いてMozillaと読む」などといわれた。 限定版の無償提供と製品版の販売を開始する。 ●1994年10月10 Cascading Style Sheets (CSS) の提唱。 WWW生誕の地であるCERNに勤務するホーコン・ウィウム・リー氏により提唱された。 ●1994年11月14 ネットスケープコミュニケーションズに社名変更 モザイク・コミュニケーションズをネットスケープコミュニケーションズに社名変更 ※当時のブラウザのシェアは80%を優に越えていた。 ●1994年12月 SNSが登場 theGlobe.comが初期のSNSを開始 ●1994年12月 NetscapeNavigator1.0公開 はぁ~まとめたら長かった。。 本日はここまでして、次回は、1990年後半の内容を自分なりにまとめます。